旅するガラス-traveling glass-

2025/12/25 00:06

長崎はかつて、海外から運ばれてきた薬や香料、酒、調味料といった“貴重品”を、ガラス瓶とともに迎え入れてきた町でした。
港町を行き交う文化の中で、ガラス瓶は特別な器として使われ、やがて暮らしの中へ静かに溶け込んでいきました。

この長崎で、20年にわたりガラスと向き合い続けてきました。
転機となったのは、浜辺できらめく「ガラスの砂浜」との出会いです。
砕かれ、再び使われ、 風景としてよみがえったガラスを前に、 素材は役目を終えてもなお、 人の心を動かす力をもつことを実感しました。

日々の暮らしで使われてきたガラス瓶には、 色や厚み、それぞれの表情があります。
その個性を受け取り、 焼き、重ね、穴をあけ、 アクセサリーへと姿を変えています。
長崎でめぐり、 手仕事によってかたちを変え、 身につける人のもとへ。
ガラスの旅は、これからも続いていきます。